ロボット技術を用いた低侵襲手術支援システムのベンチャー企業、EndoMaster社に出資

ロボット技術を用いた低侵襲手術支援システムのベンチャー企業、EndoMaster社に出資

HOYAグループはこのたび、ロボットによる低侵襲手術支援システム、「MASTER(マスター)」を開発したEndoMaster Pte. Ltd.(エンドマスター社、本社:シンガポール、CEO:Louis Phee(ルイス・フィー)、以下EndoMaster)に対する出資を決定しました(投資額は非公開)。

EndoMasterのロボットシステムMASTERは軟性内視鏡による手術を支援することを目的としており、内視鏡の先端部に取り付けられた2本のロボットアームを、先端部のカメラからの映像を見ながら遠隔操作するシステムです。手元のジョイスティックコントローラを用いてロボットアームを医師の手のように直感的に精緻に操ることで、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)のような難易度の高い手術をより正確にかつ安全に行えるよう補助することが可能になります。また、患者さんにとっては、このMASTERによって体表に傷をつけることなく手術を行う軟性内視鏡下治療が適用拡大される可能性が高まり、精神的、身体的負担の軽減およびQOL向上に貢献することが期待されます。

EndoMaster は、医師と共に機器の改良を進めており、2016年の製品化を目指しています。

EndoMaster社長、Louis Phee博士は次のように述べています。「ロボットによる低侵襲手術支援システムの実現は、軟性内視鏡の歴史において革新的な出来事となるでしょう。MASTERで既に実施した臨床研究を通して、このロボットシステムが医師にとっても患者さんにとっても非常に有益なものであると確信しています。我々は軟性内視鏡の事業を持つHOYAが我々の技術への投資を決めたことを大変喜んでおり、両社に良いシナジー効果がもたらされると考えています。」

HOYAグループ代表執行役 技術担当の萩原太郎は次のようにコメントしています。「HOYAは軟性内視鏡および関連製品の開発・製造・販売事業をグローバルに展開しています。内視鏡による低侵襲医療がもたらす効果は、患者さんはもちろん、医療費の抑制を期待する各国の政府からも注目されています。HOYAは、革新的な製品を提供しながら軟性内視鏡の世界市場でさらなるシェア拡大に注力するとともに、内視鏡の新しい分野への開拓を進めています。その取り組みの一つとして、今回は革新的なロボットによる低侵襲治療手段を開発しているEndoMasterへの出資を選択しました。より優れた低侵襲治療手段を提供することで、次世代の医療へ積極的に貢献していきます。」

EndoMaster Pte. Ltd.について
シンガポールに本社を置く医療機器開発の株式非公開企業です。シンガポール・ナンヤン工科大学・電子機械工学部・准教授のLouis Phee博士と、シンガポール大学医学部教授のHo Khek Yu(ホー・ケック・ユー)博士が2011年10月に設立した会社で、世界中から医療デバイスおよびロボット分野における第一線の開発者が参画しています。MASTERは、ナンヤン工科大学での基礎研究成果をもとに製品開発されました。

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