緑内障用医療デバイスのベンチャー企業、InnFocusに出資

緑内障用医療デバイスのベンチャー企業、InnFocusに出資

HOYAグループはこのたび、開放隅角緑内障の治療を目的にInnFocus MicroShuntTM を開発したInnFocus, Inc.(以下「InnFocus」、本社:フロリダ州マイアミ、社長:Leonard Pinchuk)に対する出資を決定しました。

InnFocus MicroShuntTM は、緑内障治療を目的とした、房水を眼球外へ排出する流路を確保し眼圧を下げるための長さ1cm弱の管で、生体適合性に優れたポリマー製です。柔らかいため組織へのダメージが小さく、手術時間の短縮も期待できます。

InnFocus はこのたびInnFocus MicroShuntTM の第一相試験の開始に関してFDAのIDE(治験医療機器の適用免除)承認を受けました。この治験は、現在緑内障治療の代表的な手術である線維柱帯切除術を対照群として実施する同社として初めてのものです。またInnFocus MicroShuntTM は欧州ではすでにCEマークを取得し、販売が可能となっています。

InnFocus社長、Leonard Pinchuk博士は次のように述べています。「前臨床評価の結果から、現在緑内障治療のゴールドスタンダードとされている線維柱帯切除術に比べても本製品が十分に有効であることが示されるものと考えています。現在3年目となる研究ではInnFocus MicroShuntTM は眼圧を50~60%下げ、平均10~12 mmHg にできることが明らかになっています。これは、多くの研究論文が、眼圧を14 mmHg以下に減らすことが緑内障の進行を抑制することを示していることにかんがみ、重要な結果といえます。InnFocus MicroShuntTM の患者様の約90%は術後、眼圧が14 mmHg以下となり、ほとんどの方は緑内障薬を全く使用していません。私たちの成功の鍵は、眼にとって臨床的に異物反応の少ない、当社独自の生体材料にあります。我々はHOYAが我々の技術への投資を決めたことを大変喜んでいます。」

HOYAグループは同社に対して、ベンチャーキャピタルであるSaints Capital Everestとともに1340万ドルの資金を出資しました。

HOYAグループ代表執行役 技術担当の萩原太郎は次のようにコメントしています。「HOYAは眼科医療製品の製造・販売において複数の事業をグローバルに展開しています。視力矯正やライフスタイル向上のための眼鏡レンズやコンタクトレンズに加え、白内障治療のための眼内レンズに続く技術革新として、眼科領域での事業拡大を図るべくInnFocusへの投資を選択しました。」

InnFocus, Inc.について
フロリダ州マイアミに本社を置く株式非公開企業で、社内の科学者やエンジニアに高度な生体適合性材料や医療機器の開発におけるグローバルリーダーを有します。InnFocus MicroShuntTM は、マイアミ大学医学部ミラースクール・バスコンパーマー眼科研究所と共同で開発されたものです。

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