“PEGカテーテル先端の留置確認”および“嚥下機能観察”可能な ポータブルマルチスコープを国内市場向けに販売開始
“PEGカテーテル先端の留置確認”および“嚥下機能観察”可能な
ポータブルマルチスコープを国内市場向けに販売開始
HOYA株式会社は、PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)カテーテル先端の留置確認および嚥下機能観察可能なポータブルマルチスコープを国内向けに発売いたしました。
PEGとは、胃に直接栄養を供給するために小さな穴(胃瘻=いろう)をつくり、そこからカテーテルを通じて栄養剤を投与する栄養療法で、口から食事が摂れない、または飲み込むことが困難な患者様(嚥下機能障害)に対して行われる手技です。PEGカテーテルは数週間から数ヶ月に一度定期交換が必要になりますが、誤挿入をしないよう適切な位置にカテーテルを挿入することがきわめて重要です。
今回発売のペンタックス ポータブルマルチスコープは、PEGカテーテルの交換時に本スコープをPEGカテーテルから挿入し、胃の中の確認をすることで誤挿入を防ぎます。そのため、通常行われる口や鼻から入れる内視鏡と比較して、患者様の苦痛が非常に少ない確認方法です。大きな湾曲角(Up:210°・Down:210°)により容易に『カテーテル先端部』の留置を直接確認することができます。軟性部径φ2.4mmの超細径ながら、明るく優れた解像力を実現し、内径の狭いPEGカテーテルにも最適です。
高齢化社会に伴い、摂食嚥下機能障害は年々増加しており、誤嚥(ごえん:食物などが気管から肺へ侵入する現象)による気道感染や窒息への取り組みが非常に重要となっています。本スコープは、嚥下機能障害者の嚥下機能検査にも使用することが可能であり、軟性部径φ2.4mmと超細径のため成人だけなく小児・女性など鼻腔の狭い患者様の嚥下機能を観察することもできます。
小型軽量のバッテリー式LED光源ユニットの使用により、持ち運びに便利で、内視鏡室のほか診療所、病棟の外来やベッドサイドの上でもPEGカテーテルを交換することや嚥下機能観察が可能であり、患者様負担を軽減します。本スコープは、胃瘻カテーテル交換後の確認および嚥下機能観察が可能であり、それらを合わせて管理する先生方のサポートが可能です。
HOYAは「人の尊厳を重んじる医療のお手伝いをしたい」という思いから、どんな障害があっても最後まであきらめずに口から食べることを大切にし、また口から食べる機能を取り戻すことで食べる楽しみが生きる力になるような支援が可能な機器を今後さらに提供していきたいと考えています。
ペンタックス ポータブルマルチスコープの概要、特徴、仕様
製品に関するお問い合わせ先:
HOYA 株式会社 PENTAX ライフケア事業部 医用機器SBU
国内営業部 販売企画室担当 / TEL. 03-5953-2590 (直通)
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