均一な3重気孔構造を持つβ型リン酸三カルシウム製吸収性骨再生用材料「スーパーポア」を発売 ―細胞組織が浸透しやすく早期に骨組織が再生するとともに、生体骨組織に置換―
均一な3重気孔構造を持つβ型リン酸三カルシウム製吸収性骨再生用材料「スーパーポア」を発売
―細胞組織が浸透しやすく早期に骨組織が再生するとともに、生体骨組織に置換―
HOYA株式会社 PENTAXニューセラミックス事業部は、当社独自の3重気孔構造によるβ型リン酸三カルシウム製人工骨「スーパーポア」を発売いたします。本製品は生体適合性が高く、生体内で速やかに骨組織と置換する特性を持った新製品です。
当社は、1985年にヒトの骨の無機質主成分であるハイドロキシアパタイトを用いた国内初の人工骨補填材料「アパセラム」を発売。2006年には独自の技術により均一な3重気孔構造とセラミックス人工骨では世界最高レベルの気孔率を有する「アパセラム‐AX」を発売いたしました。「アパセラム‐AX」の気孔構造は早期の骨再生を促すことが確認されており、整形外科を中心に欠損した骨の再生材料として医療現場で広く用いられています。
今回発売する「スーパーポア」は、骨再生能に優れた「アパセラム‐AX」の3重気孔構造を吸収性人工骨であるβ型リン酸三カルシウムに応用することで、優れた骨再生能を持ち、材料の吸収・骨組織置換のバランスを両立した人工骨です。動物実験による評価では、手術後4週間で移植した「スーパーポア」と骨は完全に一体化し、13週間では、ほぼ完全に生体骨に置換していることが確認されています。また、気孔率75%、200μm前後の均一な気孔構造を持っており、材料内での強度のばらつきも少なく、手術操作にも優れています。
「スーパーポア」はセラミックス人工骨補填材料の用途を拡大させ、さらに多様な部位や症例に用いることを可能にします。
なお、本製品は、製造販売承認を平成22年6月8日に取得(医療機器承認番号 22200BZX00652000)しており、保険適用され次第発売を開始する予定です。
【主な特長】
1.独自技術による均一な3重気孔構造
材料気孔内部への早期の骨組織再生・修復能を有します。
2.バランスの取れた材料の吸収と生体骨への置換
自家骨に置き換わる高純度β型リン酸三カルシウムの特性を最大限に生かしています。
3.手術時の操作性の向上
200μm前後の均一なマクロ気孔構造を持っており、手術時の材料の崩れを抑えます。
*動物実験により、以上を確認しました。
【主な仕様】
一般名 :β型リン酸三カルシウム
分子式 :Ca3(PO4)2
外観・性状:白色多孔体
【お問い合わせ先】
HOYA株式会社 PENTAXニューセラミックス事業部
TEL (03)5840-6140
注:ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。ご覧になっている時点で、予告無く情報が変更されている場合がありますので、あらかじめご了承ください。