眼の乾きや疲れを感じたら早めに眼科を受診することが大切です。ただし、ドライアイの予防や悪化を防ぐために日常生活から取り組めること、改善できることはあります。
日々の習慣から見直してみましょう。
意識してまばたきの回数を増やす
スマートフォンやパソコンの画面に集中すると、まばたきの回数が減少するだけでなく、しっかり目を閉じきれていないまばたきが多くなると言われています。意識的に目をつぶって、涙の分泌を促すことが大切です。また、目安として30分のうち3分程度は画面から目を離す、他の作業を行うなどして、眼をしっかり休めるようにしましょう。
画面を目線より下に置く
目線が上に向くと、涙はより蒸発しやすくなるため眼が乾燥する傾向にあります。目線を下に向ければ、まぶたを大きく開かずに済むので、画面の高さを調整して涙の蒸発を防ぎましょう。
目に優しい設定にする
パソコンやスマートフォンのディスプレイが明るすぎたり、文字のサイズが小さかったりすると、眼に必要以上の負担がかかります。適切な明るさに設定し、文字のサイズを大きくすることで薄目にしなくても読みやすく調節してください。
加湿器を使う
空気の乾燥で眼が乾くのを防ぐために、とくに冬場など室内が乾燥しやすい時期は、加湿器や濡らしたタオル、お湯の入ったバケツなどを置いて室内の湿度を調整するとよいでしょう。湿度の目安は50~60%です。
また空調の風が直接、眼に当たらないように、風向きや自分自身の作業する位置を変えるのも効果があります。
夜更かしを避ける
質のよい睡眠は涙をコントロールし、自律神経を整えるのに役立ちます。夜は涙の分泌量も減るので、しっかりと休んで目をいたわる時間を確保しましょう。
コンタクトレンズの長時間装用を避ける
コンタクトレンズは眼科医から指示のあったケア方法や使用期限、装着時間を守って使いましょう。過度な連続装用などは、眼に傷がつく、眼の疲れを感じる原因となります。
とくに夜間は、目薬を使用するなど乾燥をおさえて、コンタクトからメガネにかえることをおすすめします。
蒸しタオルで目を温める
蒸しタオルを目元に当てると、マイボーム腺の詰まりが改善し、眼を守る油分が分泌されやすくなるため、ドライアイの対処法として有効と言われています。
温めた効果で、血行がよくなり筋肉の緊張もほぐれます。眼を休めるうえでも効果的な方法と言えます。