社会
人的資本

人材戦略

多様性(ダイバーシティ)

グローバルな人材活用

HOYAグループは多様な事業の最適地生産・最適地販売をグローバルで推進しています。その中で当社において人材の多様性は強みであり持続的な価値創造のドライバーです。HOYAは多様性を尊重して受け入れ、その「違い」を積極的に活かすことで、変化しつづけるビジネス環境や多様化する顧客ニーズに柔軟に対応し、ひいては企業価値の向上につながると考えています。
HOYAはこれまでも国籍・性別等にとらわれず各個人の能力に基づく採用を進めてきました。
社員の90%以上が海外拠点に属しており、また現地の優秀な人材を積極的にトップに登⽤し機会を増やすことで、グループ全体のグローバル化を進め、海外現地法人の外国人トップ比率は9割を超えています。HOYAは今後も多くの優秀な人材に機会を均等に提供していきます。
またHOYA株式会社では2022年6月末現在、1名の外国人執行役を登⽤しており、主要事業部門の6割超は外国人事業部長がグローバルに事業を運営しています。

多様な人材の総戦力化による企業価値の向上

ダイバーシティプロジェクト「みん活」

社員ひとり一人が仕事にやりがいを感じ、その能力を最大限に活かして活躍できる職場環境をつくることを目的に、2014年にダイバーシティプロジェクト「みん活(みんなが活躍できる職場づくり)」を発足しました。「みん活」の一環として、女性社員比率と女性リーダー比率の向上を図っています。
※女性リーダー:係長相当以上の組織の長および高度専門職
※女性リーダー:係長相当以上の組織の長および高度専門職

女性社員比率・女性リーダー比率

女性従業員比率 2019年度 2020年度 2021年度
日本国内 25.9% 28.0% 29.6%
海外 57.4% 55.7%
全社 53.4% 53.0%
女性リーダー比率 2019年度 2020年度 2021年度
日本国内 10.8% 12.7% 14.3%
海外 27.5% 43.3%
全社 20.2% 34.5%
※ 2020年度より、海外および全社の女性比率はエンゲージメントサーベイ実施とあわせて調査を行っており2021年度はエンゲージメントサーベイの実施がなかったため、データ未収集です。次回は2022年秋に調査を実施する予定です。

女性社員比率・女性リーダー比率

採⽤および昇格・昇給において、性別による差別はなく、高い専門能力とモラルを兼ね備えた人材を積極的に活⽤しています。また、HOYA株式会社において、2名(25.0%)が女性の社外取締役であり、執行役含む役員では3名(30.0%)が女性です。
「みん活」では、2023年4月までに国内女性リーダー比率15%以上、国内女性社員比率を30%以上にする目標を設定し活動を推進しています。着実に女性比率は増加しており、今後も引き続き、女性の採用拡大・職域拡大や職場環境・風土改善の視点から取り組みを進めるほか、女性社員を対象としたキャリアアップセミナーや、部門横断的な交流会などをおこなっていきます。

各事業部においては、それぞれの事業に合わせて必要な環境・制度の整備、風土作りに取り組んでいます。

育児介護支援に関するもの

・育児介護支援制度(休業、短時間勤務)・時差出勤・子供の看護休暇・男性育休取得の推進 等

働き方全般に関するもの

・フレックスタイム制・短時間、短日数勤務・チャレンジ休暇・副業・在宅勤務・年休奨励日の設定による年休の積極的取得推進 等

※ チャレンジ休暇: HOYA株式会社では、一定の勤続年数に達した社員にチャレンジ休暇を設けています。週5日勤務の社員の場合は勤続年数が満10年、満20年、満30年に達した時点でそれぞれ20日のチャレンジ休暇が付与されます。

多様な人材が能力を発揮して活躍できる環境と、より生産性高く効率の良い働き方を可能とする制度を整えることで、仕事のやりがいと個人の生活の充実を実現し企業価値向上との両立を図っていきます。

障がいを持つ人の活用

HOYAではアイシティ ecoプロジェクトを支える市川チャレンジオフィスを運営するなど、障がいを持つ方が活躍できる職場づくりに取り組んでいます。 (国内障がい者雇用比率:2.31% 2022年3月末時点)

従業員エンゲージメントサーベイ

「会社は人なり」の考えのもと、多様な社員がそれぞれ能力を発揮して新しいことにチャレンジし、自分自身の可能性を実現していけるような職場環境づくりを目指しています。 HOYAでは、グローバル全社員を対象に従業員エンゲージメント調査を定期的に実施しており、調査を通して社員の声に耳を傾け、よりよい職場環境づくりに活かしています。 2021年3月(2020年度)に調査を実施後、そこから得られた結果を分析の上、主に2つの分野に焦点を当て、一連の施策を実行に移しています。(2021年3月実施分の回答率は96%でした。)

1. パフォーマンス・マネジメント(業績評価制度)

調査を通して、社員より、業績評価制度における客観性や透明性の向上や、キャリア開発に関して上司と話し合う頻度の向上に関する声が寄せられました。そこで、これまでのHOYAグループのパフォーマンス・マネジメント(業績評価制度)のフレームワークを発展させ、2022年度から新たな運用を開始しています。

  • 新パフォーマンス・マネジメントにおけるポイント:
  • ・業績目標や行動に対する明確な期待値の設定
  • ・公正かつ客観的な評価
  • ・人材育成のための定期的かつ効果的なフィードバックの実施
  • ・成果に対する報酬

2. キャリア開発

また、社員からはこれまで以上の学習・能力開発に関しても要望がありました。そこで、社員のスキルアップや資格取得支援のためのオンライン学習プラットフォームを2022年度から試験的に開始する予定です。

  • キャリア開発プログラム(学習オンラインプラットフォーム)におけるポイント:
  • ・HOYAの成長戦略を支える社員の再教育
  • ・社員の生涯学習の活性化
  • ・オンデマンドの学習コンテンツの提供による社員のスキルアップ

今後も継続的なエンゲージメントサーベイにより社員の声を聞き、社員一人ひとりが働きがいを感じながら会社とともに成長できるよう環境を整えていきます。(次回のエンゲージメントサーベイは2022年秋の実施を予定しています。)

人材の育成・強化

基本的な考え方

私たちHOYAグループは、社員の安全と健康に配慮するとともに、個性や多様性を尊重し個人の成長を促す職場風土を提供します。また社員一人ひとりは、知識の習得や技術の向上に努め、社会の求める革新的な価値の提供を目指します。

人材育成

人はそれぞれ価値観や生き方、性格、固有の能力などが異なります。仕事や働き方に対する考え方も多種多様です。そのため現代の組織運営では、各人の適性にあった環境で能力を伸ばし、個性を活かす仕組みが求められています。すべての人が持てる力をフルに発揮して、切磋琢磨しながら組織や事業に貢献する、これがHOYAの目指す社員像です。
社員の多種多様な能力開発ニーズにこたえ、また業界に必要な専門知識やスキルを習得してもらうため、HOYAでは、事業部や地域ごとに最も適した社員教育研修プログラムを個別に展開しています。
事例として、アイケアカンパニーの人材育成、HOYA Electronics SingaporeのEICC(電子業界CSRアライアンス)行動規範セミナーへの参加をHPで紹介しています。

表彰制度「HOYA PRIZE」

HOYA PRIZEは、厳しいビジネス環境の中で常に全力を尽くしている従業員に感謝の意を伝えるため、日ごろの努力を認め報いようという主旨で設定された全社対象の賞です。各事業の責任者や人事担当責任者から推薦され、細かな基準はあえて設けず、CEOがその都度決定し表彰しています。

技術者の育成・活躍「技術者レポート審査会」

HOYAグループ全体の技術力を更に高めるべく、事業部内での技術開発や改良の成果を発表する場として年に一度技術者レポート審査会を開催しています。審査員の執行役が特に優秀と認めた技術レポートや、独創的な技術を表彰します。各事業部の技術担当者が集まるため、他事業部の技術者との交流の場でもあります。