【特集】社外取締役に聞く

Perspectives

筆頭独立社外取締役
監査委員会委員長 指名委員 報酬委員
ヘルスケア・コンプライアンス委員
吉原 寛章に聞く

昨年の統合報告書にて「将来の明確な成長ドライバーとなる事業を創出することが、喫緊の課題」とおっしゃっていましたが、筆頭社外取締役のお立場から見て、新規事業創出・獲得の進捗はいかがでしょうか。

当社の近い将来における各事業の成長に向けた戦略はかなり明確です。一方で中長期の成長戦略については、2022年10月に導入したカンパニー制度の下で、そのロードマップが描かれつつあります。取締役会で議論を重ね、HOYAの技術力、生産力や人財などの経営資源と顧客先や市場におけるポジショニングをしっかり意識したうえで、中長期にわたり収益性と成長性のバランスを取った戦略の検証を現在進めているところです。

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独立社外取締役
指名委員会委員長 報酬委員 監査委員
ヘルスケア・コンプライアンス委員
阿部 康行に聞く

CEOをはじめ社内要職のサクセッションプランニングは重要なポイントかと思います。 リーダーシップ育成の観点も含め、
指名委員会委員長のお立場から見て、
認識されている課題はありますか。

将来を担う主要メンバーには、1941年の東洋光学硝子製造所の設立から今日に至るまでの沿革ならびに現在のHOYAの強さが何なのかを理解してもらう事が重要だと思っています。そのうえで、これからの成長をリードしていける人材の育成に関する助言を指名委員会としておこなってまいります。

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独立社外取締役
指名委員 報酬委員 監査委員
長谷川 隆代に聞く

SWCCの社長に就任されて以来、ROIC(投下資本利益率)を物差しに社内改革を推し進めていられると聞きました。
効率性の観点からHOYAの経営をどのように評価されていますか。

HOYAは収益を確保するという観点で、事業部制がよく機能しており、高い利益率目標を掲げて対前年度成長を強く意識して事業活動をしている点が素晴らしいと思います。ROICも非常に高く、WACC(加重平均資本コスト)をはるかに超えている事業がほとんどであるため、HOYAにはこの物差しは適さないように見受けられます。東証ではROICを大きな指標として挙げていますが、その会社の特徴に合わせてKPIを考え、成長していくことが重要であり、HOYAのハードルレートの採り方は現在の経営状況を鑑み、妥当であると考えます。

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独立社外取締役
ヘルスケア・コンプライアンス委員会委員長
指名委員 報酬委員 監査委員
西村 美香に聞く

ロボティクスやAIの導入など、ヘルスケアの分野で技術革新が進んでいます。 ライフサイエンス分野での豊富なご経験に照らして、HOYAのライフケア事業の成長性にどのような期待をされていますか。

ライフサイエンス分野では、臨床医が患者管理を最適化できるよう、医療機器がAIベースの予測アルゴリズムやパーソナライズド・アルゴリズムと連携するケースが増えています。HOYAでは、ライフケア事業の製品の多くが独自の光学技術に基づいています。 豊富な画像データと患者情報が組み合わさることで、AIベースのモデルが病気の進行リスクを持つ人を特定し、一人ひとりに合わせた治療法を生み出すのに役立つ未来に期待しています。

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独立社外取締役
報酬委員会委員長 指名委員 監査委員
佐藤 基嗣 に聞く

当社の社外取締役に就任されてから1年となります。
ご自身のグローバルな経営経験に鑑み、HOYAのグローバルでの事業展開をどのように評価されますか。

グループが指向する事業ポートフォリオ戦略の徹底度が高く、グローバル事業においても市場ニーズを踏まえた形で最適なローカル展開が実行されています。加えて、健全な権限委譲の下で、迅速かつ適切な意思決定がおこなわれています。一方、事業領域をまたがったグループ視点で、事業および横串機能をリードできる経営人材の拡充と育成が望まれます。

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