社会

サプライチェーン・
マネジメント

基本方針

HOYAグループでは各事業内容に適した場所でグローバルに製造拠点を展開しており、効率的に調達した原料‧部材の加工‧組み立てをおこなうことで世界中の顧客に製品を販売しています。
持続的な企業価値の増大には製品の安全性と品質を高いレベルで維持するとともに、自社のみならずサプライチェーンにおける法令順守や人権保護が重要であり、そのためにはサプライチェーンの適切な管理が必須です。 このため、主要なサプライヤーに対してHOYA行動基準への署名と順守、さらに重要サプライヤーに対しては定期的に訪問診断と必要に応じて改善の支援をおこなっています。

サプライヤー行動基準

HOYAグループの法的および社会的責任、ならびに当グループで働く全社員の基本的人権、および従業員としての基本的権利を保護する義務に従い、法令順守と倫理的慣行を高い水準で実践することを目指しています。加えて、商品やサービスをご提供いただくサプライヤーに対しても、当社と同水準の法令順守と倫理的慣行をお願いするため、「HOYAサプライヤー行動基準」を作成し、受理、順守をいただいています。すべてのサプライヤーに署名いただけるよう、今後も引き続き働きかけていきます 。(2020年度調査時点での回収率:約90%)

サプライヤー監査

重要なサプライヤーに対しては、各事業部門の品質保証システムにしたがい、定期的もしくは品質不良があった場合など必要に応じて監査をおこなっています。

責任ある鉱物調達

紛争鉱物調査
HOYAグループは、サプライヤーの皆様の協力の下、コンゴ民主共和国またはその近隣国で産出され⽶国金融規制改革法1502条で紛争鉱物と定義された 鉱物を使⽤いたしません。サプライヤーの皆様には当方針を記載したサプライヤー行動基準への順守とともに、重要サプライヤーにはResponsible Mineral Initiative(RMI)の帳票であるConflict Minerals Reporting Template(CMRT)を使用した紛争鉱物調査へのご協力を定期的にお願いしており、情報‧通信事業のみならず、2020年度よりライフケア事業へも対象を拡大させ、全社的に取り組んでいます。
Responsible Minerals Assurance Program(RMAP)準拠製錬所からの鉱物調達に限るべく製錬所特定への取り組みなど、引き続きサプライヤーの皆様と協力しながら取り組んでいきます。
また、人権問題等への世界的関心の高まりに応じて、紛争地域および高リスク地域からの鉱物であるコバルト、雲母についての調査にも取り組み始めました。最初のステップとしてHOYAグループ内の製品におけるコバルト、雲母の使用の有無を確認しており、将来に向けてより詳細な調査を実施する予定です。今後もサプライヤーの皆様と協力しながら調査精度を高めるとともに、紛争鉱物に対するリスク低減に向けた取り組みを推進していきます。

※調査対象鉱物:タンタル、スズ、金、タングステン

紛争鉱物調査の実績と目標

2023年度は、前年度の紛争鉱物調査の結果を基に、3TG※1に関して調査への回答が未完了だったサプライヤーやRMAP適合製錬業者の確認が取れなかった調達先についてフォローアップ調査を進めました。その結果、RMAP適合製錬業者数が増加し、比率がほぼ100%になりました。

※各事業の特性に応じ、調査対象となる重要サプライヤーを選定の上、調査を実施しています。

2021年度

2022年度

目標

調査回答回収率※2

99.6%

99.0%

100%

特定製錬業者数※3

160

150

RMAP適合製錬業者数※3

140

147

RMAP適合製錬業者比率

88%

98%

継続的な向上

※1 タンタル、スズ、金、タングステン

※2 各事業の特性に応じ、調査対象となる重要サプライヤーを選定の上、調査を実施

※3 2021年度は一部重複した製錬業者を含む