環境

水資源の有効活用の取り組み

HOYAグループでは当社環境基本方針に基づき、再利⽤や使⽤量の削減をグローバルにおこなうことで水資源の有効活⽤に努めています。

水使用量削減目標

HOYAグループでは、従来より各事業部の水使用状況等を考慮の上、事業部毎の目標を設定し水使用量の削減に取り組んでいます。また、取り組みをさらに加速すべく、この度グループの水目標を設定しました。取水量の多い生産拠点や水ストレスリスクが高い生産拠点を中心に、個別目標を設定の上ロードマップを作成し、生産工程の見直し、水再利用率の向上により、水使用量の削減に取り組んでいきます。

HOYAグループ水使用量(取水量)
原単位目標

2030年度までに生産数※あたりの取水量を16%削減する。(基準年2021年度)
ただし、取水量の総量は基準年レベルを上回らないように取り組む。

※製造製品が異なる事業を合算するため社内で設定した換算方式での生産数

水ストレスリスク評価

水はHOYAグループの生産活動における重要な資源の一つであり、特にMD事業部(HDDガラスサブストレート)とVC事業部(メガネレンズ)の生産工程では多くの水を使用します。当社グループでは当社環境基本方針に基づき、水の再利⽤や使⽤量の削減をグローバルに推進することで水資源の有効活⽤に努めています。各生産拠点の水ストレスリスクを Aqueduct Water Risk Atlasを用いて評価し、リスクが高いと判断された拠点については、本社の環境・安全衛生部と連携し、水使用量削減等の対応策の策定や施策の実行を重点的に行っています。

取水量

取水量

グラフ

水再利用率

グラフ

取水量は、生産拠点を対象とし、HOYAグループ共通の集計様式を⽤いて把握した市水‧工業用水‧地下水の使用量に基づき、算出しています。

2022年度、2023年度の取水量は、一時的な顧客需要の減少に伴った一部事業の生産調整により減少しており、今後の総取水量は上昇傾向になると想定しています。取水量の総量は基準年レベルを上回らず、原単位の目標達成にむけて取り組みを進めていきます。

水再利用の取り組み

各事業部において水資源の有効活用の取り組みを進めています。
フォトマスク製造工程ではさまざまな薬品や異物を取り除くために超純水を使用して洗浄しています。使用後の水は排水処理設備で無害化処理をおこなった後、一部を回収し再利用しています。超純水リサイクル設備は吸着剤や逆浸透膜(RO膜)で構成され不純物を取り除くことで再利用を可能としています。

フォトマスク製造工程における超純水のリサイクル

図