LSI
| 主な製品 | 半導体製造用マスクブランクス |
|---|---|
| 製品の概要 | 半導体の微細な回路パターンをウェハへ転写するためのフォトマスクを作製する際の原版で、ガラス基板上に多層の金属膜を成膜したもの EUV(極端紫外線露光)用とDUV(オプティカル露光)用の2種類展開 |
| 顧客 | 半導体ファウンダリ、半導体メーカー |

FY25の状況
AI向け半導体の市場拡大などを背景に、顧客におけるノードの微細化と設計パターン数の増加が進展し、EUVマスクブランクスの需要が力強く拡大しました。DUV向けについても、EUV露光のなかで使用されるDUVブランクスのミックス改善や、中国向けの需要増により売上は堅調に伸長しました。
市場ポジション
顧客との緊密な連携の下、半導体の微細化‧パフォーマンス向上に貢献してきた実績から非常に高い市場シェアを誇っています。今後、EUVマスクブランクスにおいて顧客が複数社購買を徐々に進める可能性があるものの、先端ノードで競合に対して先行することにより高いシェアを維持する方針です。なお、FY25において市場ポジションに目立った変化は見られませんでした。
推定市場シェア(2025年度)
中期的な展望
EUV先端ノードにおけるFirst Supplier Positionを堅持するとともに、位相シフト/High NA/Hyper NAなど技術ロードマップに即した適切なタイミングでの技術開発とキャパシティ拡大をおこなっていきます。EUVブランクスについては、中期的に10%+αの成長を見込むことから、シンガポールの既存工場近接地に新工場設立を決定しました。 同工場は2029年3月期の稼働開始を予定、初期フェーズの投資額は420億円程度を想定しています。
FPD
| 主な製品 | FPD製造用フォトマスク |
|---|---|
| 製品の概要 | 液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどのFPD(フラットパネルディスプレイ)を製造する際に、薄膜トランジスタ基板やカラーフィルタ基板上に微細なパターンを転写するための原版 |
| 顧客 | ディスプレイメーカー |

FY25の状況
顧客におけるスマートフォン向け新規パネルの設計開発の活発化を背景に需要が増加し、これに対応する形で中国・重慶工場の稼働率を引き上げたことで増収となりました。なかでも、フォールダブル仕様のプレミアム・スマートフォン向け新規設計案件が需要をけん引しました。
市場ポジション
高解像度マスクや位相シフトマスクなどの高精度品を強みに、グローバルで主要メーカーの一角を占めています。
推定市場シェア(2025年度)
中期的な展望
位相シフトマスクやOLED向け高精細マスクなどの高付加価値製品の開発と量産化を進め、ミックス改善による売上成長を目指します。おおむね市場成長(4~5%)並みの売上成長を想定しています。
HDD基板
| 主な製品 | HDD用ガラスサブストレート |
|---|---|
| 製品の概要 | HDD(ハードディスクドライブ)の磁気ディスクの基となる円盤状のガラス基板 ニアライン向けの3.5インチ、コンシューマー製品向け2.5インチの2種類 |
| 顧客 | HDDメーカー、HDDメディアメーカー |

FY25の状況
クラウド向けデータセンター投資や生成AIに関連したデータのストレージ需要増加により、ニアラインHDDの出荷が拡大し、3.5インチ基板の売上が順調に拡大しました。
外付けディスクなどコンシューマー製品向け2.5インチ基板の売上は大幅な減少が続きましたが、売上の大部分が3.5インチとなっており、HDD基板全体としては増収となりました。
市場ポジション
ガラス製HDDサブストレートにおいて市場シェアは100%となっています。
ニアライン向け3.5インチ
ガラス製基板=HOYAは40%程度のシェアと推定されます。HAMR(熱アシスト磁気記録方式)や多枚数化の進展を背景に、長期的にシェア拡大を見込んでいます。
コンシューマ製品向け2.5インチ
市場はすべてガラス製のため、当社の市場シェアは100%となっています。
ニアライン向け3.5インチ基板
推定市場シェア(2025年度)
中期的な展望
ニアライン向け3.5インチに顧客数が増加する見通しが立ち、これにより同市場における当社の市場シェア拡大が中長期的に見込まれます。以上を背景とした需要増に対応すべく、当社はベトナムに新工場を設立することを決定しました。FY28の稼働開始を目指し、準備を進めています。なお、同工場の初期フェーズにおける投資は500億円程度の想定です。
光学ソリューション
| 主な製品 | 光学レンズ、光学材料 |
|---|---|
| 製品の概要 | ミラーレスカメラなどの交換レンズや、車載用センシングカメラやウェアラブルデバイス向けなど多様な用途向けの光学レンズや光学材料 |
| 顧客 | カメラメーカー、モジュールメーカー、光トランシーバーメーカーなど |

FY25の状況
交換レンズ向けの需要が安定的に成長したことに加え、光トランシーバー向け偏光ガラスCUPOや、VLOGカメラやスマートグラスなどのウェアラブルデバイス向けレンズや材料の需要が急拡大したことにより高い成長となりました。
市場ポジション
最終市場が広範にわたり、細分化しているため光学製品全体を対象とした市場シェアデータはないものの、当社は収差補正に優れたガラス非球面モールドレンズ(GMO)において強みを持ち、同分野で高いシェアを維持しています。
中期的な展望
スマートフォンのカメラの性能向上に伴い、従来型のカメラの市場規模は大幅に縮小してきました。こうした背景から当該事業は長く非成長事業の位置付けでしたが、CUPOやウェアラブルデバイス向け、車載用センシングカメラ向け製品の需要拡大が中期的に期待され、今後は一定の成長が見込まれます。
