事業概況 ライフケア事業
FY25のライフケア事業の製品別売上成長率は、以下の通りとなりました。
製品別売上高成長率*(YoY%)

FY25におけるライフケア事業の売上成長率は製品ごとで濃淡がありました。Eye Health領域においては、メガネレンズとコンタクトレンズが堅調な売上成長となった一方で、眼内レンズは中国市場の構造変化などが影響し、前年並みの売上となりました。Med-Tech領域では、内視鏡も同様に中国市場におけるマイナス影響を受け前年並みの売上、その他の製品については内視鏡洗浄機の販売が堅調に推移したことにより1桁半ばの成長を確保しました。
*Constant Currencyベースの実質成長率
メガネレンズ
| 主な製品 | メガネレンズ |
|---|---|
| 展開地域 | グローバル(欧米の売上比率が高い) |
| 顧客 | 独立系メガネ店、メガネのチェーン店など |
| エンドユーザーの 主要年齢層 |
若年層から高齢層まで |

FY25の状況
MiYOSMARTなど高付加価値製品とチェーン向け販売の拡大を背景に、一桁後半の成長を達成し、ライフケア事業の増収を牽引しました。中国市場の弱さや欧米の一部チャネルの軟調はあったものの、日本・アジア・南米などで補完し、地域分散により安定成長を確保しました。また、米国関税政策については価格転嫁などにより影響を吸収することができました。
市場ポジション
世界シェア2位。市場シェアの3割強を占める多数の中小規模レンズメーカーからのシェア獲得や買収を通じて、継続的にシェア拡大を図ります。
推定市場シェア(2025年度)
中期的な展望
累進レンズを中心とした高付加価値製品や、個別最適設計を実現するフリーフォームなどにフォーカスするとともに、MiYOSMARTの次世代製品の拡販や、地域的展開拡大を推進します。また、光学設計・測定・販売プロセスのデジタル化を通じてバリューチェーンを深化させ、中期的な持続成長を図ってまいります。
コンタクトレンズ
| 主な製品・サービス | コンタクトレンズの小売チェーン 「アイシティ」の運営 |
|---|---|
| 展開地域 | 日本 |
| 顧客 | 一般消費者 |
| エンドユーザーの 主要年齢層 |
10代〜30代 |

FY25の状況
日本のコンタクトレンズ小売市場はインフレ要因などを背景とした低価格商品へのシフトと、眼の健康を重視する高付加価値製品シフトの二極化が進展しました。当社の展開するコンタクト専門店アイシティにおいては新規出店に伴う顧客数増加に加え、プライベートブランド商品・定期便の浸透により顧客リテンションが継続的に改善し、安定した増収基調を維持しました。
市場ポジション
国内コンタクトレンズ専門店としては市場過半数のシェアを擁しています。商品ラインナップの豊富さや価格優位性などから、眼科チャネルなどから継続的にシェアを獲得しています。
推定市場シェア(2025年度)
中期的な展望
高付加価値コンタクトレンズの販売拡大とサブスクリプションモデルの深化によりLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の最大化を目指してまいります。また、国内最大級の顧客基盤とデータを活用し、安定成長を図ります。さらに、長期においてはコンタクトレンズメーカーとしての海外展開に向けた事業戦略の構築を進めていきます。
眼内レンズ
| 主な製品 | 白内障治療用眼内レンズ |
|---|---|
| 展開地域 | グローバル(日本の売上比率が高い) |
| 顧客 | 病院・クリニック、眼科医 |
| エンドユーザーの 主要年齢層 |
70代 |

FY25の状況
日本市場での販売は安定的に推移したものの、中国では集中購買制度を契機とした市場構造の変容の影響が継続しました。加えて、欧州においては基幹システムの入れ替えに伴う一時的な供給制約が発生したことから、通期売上は前年並みにとどまりました。
市場ポジション
透見性の高いレンズ素材と独自技術を兼ね備えたmultiSert™インジェクターを組み合わせたVivinex™の製品競争力をテコにシェアを徐々に拡大、グローバルで第3位の市場シェアを擁しています。
推定市場シェア(2025年度)
中期的な展望
高齢化による構造的需要を取り込みつつ、外科医・医療機関との関係強化により付加価値訴求を徹底していきます。従来の単焦点に加え、多焦点・乱視矯正などのATIOL(Advanced Technology IOL)へのポートフォリオシフトと拡販を推進していきます。中国では製品構成および販売体制の見直しを通じて事業の立て直しを図り、中期的な成長軌道への回帰を目指していきます。
内視鏡
| 主な製品 | 医療用軟性内視鏡 |
|---|---|
| 展開地域 | グローバル(欧州の売上比率が高い) |
| 顧客 | 病院やクリニックなど医療機関 医療機器共同購買組織 消化器内科医など |

FY25の状況
欧米市場における価格競争やバンドル販売の進展、中国市場の不透明な事業環境を背景に、需要は弱含みで推移しました。一方で、製品・地域ポートフォリオの見直しやコスト最適化などの構造改革を継続し、収益基盤の改善を推進しました。
市場ポジション
最先端の消化器内視鏡や洗浄消毒性に配慮した製品を強みに、グローバルで市場シェア3位となっています。
推定市場シェア(2025年度)
中期的な展望
内視鏡製品ポートフォリオの選択と集中を徹底し、主戦場である消化器内視鏡に経営資源を集中するとともに、手術器具や衛生器具など周辺製品の見直しを推進していきます。併せて、生産拠点の統廃合などによりコスト構造を最適化し、収益性の改善を図っていきます。なお、内視鏡事業については、2026年7月31日開催の取締役会において、事業譲渡その他あらゆる戦略的選択肢の検討開始が決議されました。
人工骨その他




| 主な製品 | 人工骨 金属インプラント |
内視鏡洗浄機 | 腹腔鏡手術用 器具など |
バイオ医薬品等の 製造に使われる クロマトグラフィー 担体 |
|---|---|---|---|---|
| 展開地域 | 日本市場が中心 | 欧州市場が中心 | 北米市場が中心 | グローバル |
| 顧客 | 病院やクリニックなど医療機関 | ディストリ ビューターを 通じて製薬会社 |
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FY25の状況
クロマトグラフィー担体は顧客における在庫調整の影響を受け、低調に推移した一方で、人工骨や金属インプラント製品の販売は安定的に推移しました。加えて内視鏡洗浄機の販売が好調であったことから、一部製品の弱さを補完し、事業全体としては底堅い推移となりました。
市場ポジション
人工骨、内視鏡洗浄機、腹腔鏡手術用器具、クロマトグラフィー担体ともに、それぞれの展開地域・展開分野において主要プレーヤーの一角を占めています。今後は展開地域の拡大などを通じて市場プレゼンス上昇を図っていきます。
中期的な展望
特定領域において確立しているポジションを基盤に、展開地域の拡大や製品・技術の横展開を通じて対象市場の拡張を図っていきます。既存製品の用途拡大やラインナップ拡充を進めることで成長機会を取り込み、事業のスケール拡大を推進していきます。