社会
社会貢献活動
HOYAは、自社の製品やサービスを通じて、世界中の人々のQuality of Life(生活の質)向上に貢献することをミッションとしています。特に「アイケア」領域において、視力の保護・改善を通じて社会的課題の解決に取り組んでいます。
眼の健康に関する情報ポータルサイト開設
眼の健康に関する情報を発信するポータルサイト「Support Vision」を開設しました。このサイトでは、眼の病気に関する症状や治療法を紹介するとともに、予防のための知識も充実させ、日常生活での眼のケアに役立つ内容を提供しています。
本サイトは、HOYAが取り組む「見る」「健康」「情報社会」の3つの分野への貢献を通じて、人々のQOL(生活の質)の向上を目指す企業理念に基づいて開設しました。メガネレンズ、眼内レンズ、コンタクトレンズといった製品を通じて、患者様の症状やライフスタイルに応じた「見る」をトータルにサポートできる当社だからこそ、社会に提供できる価値があると考えています。
ウェブサイトはこちら(英語サイトは順次拡大中です)
眼科医療アクセスの向上
HOYAは、途上国や経済的に困難な地域における眼科医療へのアクセス向上を目指し、各地域の団体・組織と連携した支援活動を展開しています。適切な検査・診断・治療を受けられる環境を整えることで、失明や眼科疾患の予防に貢献しています。
具体的な取り組みとして、HOYAビジョンケア・カンパニー(メガネレンズ事業)は、世界的な非営利・非政府組織であるOrbis Internationalとのパートナーシップを通じて、医療が十分に行き届いていない地域の子どもたちに眼科医療へのアクセスを提供しています。特に近視の早期発見と処置に注力し、地域レベルとグローバルレベルの両面で活動を推進しています。
インドでは、OrbisのREACHプログラムを通じて、学校での視力検査や、子どもたちへの矯正用眼鏡の提供を広く実施しています。また、視力ケアへのアクセスが困難な地域において、眼科医療サービスを提供する施設である「Orbis Green Vision Centre」の拡充も支援しており、HOYA Lens UKの資金提供により、インドのメーガーラヤ州で新たなセンターの建設が始まっています。さらに、中国でも、学校での視力検査の実施や眼科医療の重要性に関する教育、視力ケアキットの提供などを通じて、眼科医療へのアクセスを拡大しており、今後は、子どもの近視予防活動にも取り組む予定です。
また、HOYAはOrbis Internationalが運営する遠隔医療・eラーニングプラットフォーム「Cybersight」を通じて、世界中の眼科医療従事者に向けた近視教育の支援もおこなっています。専門家によるウェビナーの開催や、eラーニング教材の開発を支援することで、医療従事者が最新の知識を習得し近視診療に取り組めるよう支援しています。
このように、教育と連携の取り組みを通じて、質の高い医療の提供を支え、すべての子どもたちがより良い視力を享受できる未来の実現を目指しています。

眼科医療研究・教育への貢献
近視の急速な進行は、2050年には世界人口の半数にあたる約50億人が影響を受けると予測される※1など、世界的な健康課題となっています。HOYAはこの課題に対し、研究・啓発・教育の側面からも積極的に貢献しています。
HOYAビジョンケア・カンパニーは、近視の予防・治療・管理の推進を目的として、2022年3月にInternational Myopia Institute(IMI)※2とパートナーシップを締結し、近視分野における研究支援や啓発活動を通じて、グローバルな近視問題の解決に取り組んでいます。
また、HOYA Surgical Optics(眼内レンズ事業)は、世界中の眼科医の教育を支援するEuropean School for Advanced Studies in Ophthalmology(ESASO)※3と連携しています。ESASOの教育施設への手術用機器・製品の提供や、トレーニングチームの支援を通じて、眼科医療教育の質向上に貢献しています。
※1 出典:Holden B. A. et al. Global Prevalence of Myopia and High Myopia and Temporal Trends from 2000 through 2050. Ophthalmology. 2016 May;123(5):1036-1042
※2 世界的に近視対策の必要性が高まるなか、WHO-BHVI会議を経て2015年に設立された、世界の専門家による非営利団体。
※3 世界中の眼科医の専門知識‧技術向上を目的に教育を支援している非営利団体。
HOYAビジョンケアカンパニーのウェブサイトはこちら
HOYA Surgical Opticsのウェブサイトはこちら
寄付活動
シンガポールに本社を置くHOYA Surgical Optics は、シンガポールの視覚障がい者への支援団体SAVH(Singapore Association of the Visually Handicapped)とコーポレートギビングパートナーシップを締結し、当団体への寄付等の支援活動をおこなっています。寄付金は視覚障がいのある方へのリハビリやアフターケアプログラムなどに活用されています。
コンタクトレンズ専門販売店 アイシティ ecoプロジェクト
コンタクトレンズ販売店「アイシティ」がおこなう「アイシティ ecoプロジェクト」は、リサイクルが可能な使い捨てコンタクトレンズの空ケースを対象に、全国のアイシティ店舗に専用ボックスを設置して回収するリサイクル活動です。3つの社会貢献(1.空ケースの再資源化による環境保全、2.障がい者の自立‧就労支援、3.日本アイバンク協会への寄付)へとつないでいくことを目的として、2010年より業界初のこの活動をスタートし、今年で活動期間は15年目を迎えました。アイシティ ecoプロジェクトのウェブサイトはこちら



回収されたコンタクトレンズの空ケースの一部は、三菱鉛筆株式会社が開発‧販売している『ジェットストリーム 海洋プラスチック』の一部の素材として利用されています。本商品は、日本国内で回収された海洋プラスチックごみと使い捨てコンタクトレンズケースの空ケースからリサイクルしたポストコンシューマー※プラスチックをボールペン軸に採用しており、文房具業界で初めてエコマーク商品類型No.164「海洋プラスチックごみを再利用した製品」の認定を取得した、環境に配慮したボールペンです。また本商品は、手に取った方が環境配慮に関心をもつきっかになってほしいという想いも込められています。
※ポストコンシューマーとは、製品として使用された後に、廃棄された材料または製品。
